最終更新:2026年3月30日
日本代表のW杯グループFが、ついに最終形を迎えそうです。
オランダ、チュニジア、そしてもう1チーム——。欧州プレーオフBを勝ち抜いてグループFに加わる「第4の対戦相手」が、2026年3月31日の決勝で決まります。
勝ち上がってきたのはスウェーデンとポーランド。
準決勝では、スウェーデンがギェケレシュのハットトリックでウクライナを3-1で下し、ポーランドはアルバニアに2-1の逆転勝利を収めました。どちらも実力を示した上での決勝対決です。
日本との直接対戦は、グループF第3戦(テキサス州ダラス開催予定)。つまりオランダ・チュニジアと戦った後の最終節が、この国との一戦になります。
どちらが来ても楽ではありません。でも、どちらが来るかで「準備すべきこと」は変わってきます。この記事では両チームを徹底分析し、日本にとって何が脅威で何がチャンスかを整理しました。
両チームのプロフィール
まず数字で両チームを並べてみます。FIFAランクでいえばポーランドがやや上ですが、この差はほぼ誤差の範囲。実力的にはほぼ互角の決勝です。
| スウェーデン | ポーランド | |
|---|---|---|
| FIFAランク | 約30位前後 | 約28位前後 |
| 監督 | グレアム・ポッター (イングランド人) | ヤン・ウルバン |
| 基本フォーメーション | 3-4-1-2 | 4-2-3-1 |
| 最大の武器 | ギェケレシュ&イサクの2トップ | レヴァンドフスキ1枚 |
| W杯直近の成績 | 2018年ベスト8 (2022年は予選敗退) | 2022年ベスト16 |
| 日本との過去 | 対戦なし(W杯) | 2018年W杯グループリーグで1-0(ポーランド勝利) |
スウェーデンはギェケレシュ&イサクという「2枚のエース」を並べてくるのに対し、ポーランドはレヴァンドフスキという「絶対的な1枚」に全てを集約するスタイル。守る側の日本からすれば、2人を同時に管理しなければいけないスウェーデンの方が頭を悩ませる相手になりそうです。
スウェーデン:「世界最高クラスの2トップ」を擁する最恐の刺客
チームの特徴
スウェーデンの最大の武器は、ヴィクトル・ギェケレシュ(アーセナル)とアレクサンデル・イサク(リヴァプール)の2トップです。これは「今世界で最も面白い2トップを揃えているチームかもしれない」と言われるほどのコンビです。
グレアム・ポッター監督は3バックをベースとし、ギェケレシュとイサクの2トップの下にトッテナムMFデヤン・クルゼフスキを配する3-4-1-2を採用しています。
ギェケレシュとは何者か
準決勝のウクライナ戦で見せたパフォーマンスは圧巻でした。FWビクトル・ギェケレシュがハットトリックの活躍でスウェーデンを決勝に導き、ウクライナのレブロフ監督も「ギェケレシュは今夜信じられないほど素晴らしかった。彼がなぜアーセナルでプレーしていてヨーロッパ屈指のストライカーなのかを証明した」と脱帽しました。
ギェケレシュはイサクとのパートナーシップについて「一緒に数試合プレーして、とても良い感触を得た。彼も僕もゴールを決めて、お互いにアシストし合った」と語っています。
高さ・スピード・フィジカルすべてを兼ね備え、マンチェスター・シティのハーランドと同水準と評されるストライカーです。
イサクもリヴァプールでトップクラス
アレクサンデル・イサク(リヴァプール)は、長身でありながら足元の技術が高く、裏への飛び出しとポストプレーを両立できる完成形のストライカーです。ギェケレシュとの2トップは、タイプが異なるためDF陣にとって対応が非常に難しくなります。
日本にとっての脅威と攻略のヒント
- 最大の脅威
-
ギェケレシュとイサクへの対応。どちらかをケアすればもう一方に決められる、という状況を作られるのが最も怖いパターンです。
- チャンスになる部分
-
スウェーデンはギェケレシュ・イサク以外の選手層がやや薄いと評されています。2トップを封じれば、中盤・守備ではそれほど圧倒的なタレントはいません。日本の3バックが2トップをしっかり消せれば、中盤でのボール支配は十分可能です。
ポーランド:「レヴァンドフスキ」という一点突破の怖さ
チームの特徴
ポーランドはシンプルです。すべての攻撃がロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)に収束します。
レヴァンドフスキはポーランド代表の最多得点記録・最多出場記録保持者であり、ワールドカップ予選で16ゴールを決め予選最多記録保持者でもあります。37歳になった今もバルセロナで得点を重ね続けており、チームメイトのマティ・キャッシュは「ハーランドやケインと同じレベルにいる」と絶賛しています。
準決勝のアルバニア戦では、1点ビハインドの後半、レヴァンドフスキが起死回生の同点ゴール。ピオトル・ジエリンスキが決勝ゴールを奪い逆転勝利。絶体絶命の局面でエースが決める——これがポーランドの戦い方です。
レヴァンドフスキの「W杯への執念」
実はレヴァンドフスキ、今年に入るまで波乱がありました。監督との関係悪化から一時代表を辞退していましたが、監督交代後に復帰。37歳を迎えたレヴァンドフスキにとって、2026年大会が最後のワールドカップになるでしょう。それだけにW杯への思いは他の誰よりも強いはずです。
レヴァンドフスキ以外の注目選手
- ピオトル・ジエリンスキ(インテル)
-
セリエAでチャンピオンズリーグも経験する中盤の司令塔。質の高いパスと得点力も備えます。
- ニコラ・ザレフスキ(アタランタ)
-
攻撃的な左サイドバックで、推進力とクロスが武器。
- マティ・キャッシュ(アストン・ヴィラ)
-
右SBだがプレミアリーグ随一の攻撃的なSBで、右サイドからの侵入が脅威。
日本にとっての脅威と攻略のヒント
- 最大の脅威
-
レヴァンドフスキ1枚です。CKやFKのセットプレーでも頭で合わせてくる怖さがあり、日本の3バックがフィジカルで対抗できるかが問われます。
- チャンスになる部分
-
レヴァンドフスキを封じれば、ポーランドの攻撃力はかなり落ちます。ジエリンスキは素晴らしい選手ですが、スウェーデンの2トップほどの「誰をケアすればいいか分からない」という困難さはありません。また日本の3バック+2ボランチの守備的な強みは、レヴァンドフスキへのピンポイント対応に向いています。
「どちらが来た方が日本にとってやりやすいか」
正直に言います。
日本にとってやや戦いやすいのはポーランドです。
理由はシンプルで、脅威が「レヴァンドフスキ1点」に集中しているからです。日本の3バックは対人守備に強い谷口・渡辺・冨安(出場できれば)のような選手を揃えており、さらにチャンピオンズリーグでは鈴木淳之介がレヴァンドフスキとマッチしており日本のCBでしっかり対処できると思われるためです。
一方、スウェーデンはギェケレシュとイサクの2トップという「2つの脅威」を同時に管理しなければならず、どちらかを消すともう一方に決められるという最も嫌な形です。
ただし、ポーランドが「楽な相手」というわけではありません。レヴァンドフスキが1つのチャンスを確実に仕留める力は、今の世界で最高水準です。1点取られれば、それで試合が決まりかねない状況はあります。
グループF全体の戦略から考える
日本のグループF第3戦は、すでに第1戦(オランダ)・第2戦(チュニジア)を終えた後の戦いです。
その時点で日本がどんな状況にあるかによって、この試合の意味が変わります。
| パターンA(2勝で突破確定済み) | 第3戦は余裕を持ってターンオーバー可能。 |
|---|---|
| パターンB(1勝1敗で突破のためにこの試合が必要) | この試合が天王山になります。 |
第3戦で対戦するのがポーランドかスウェーデンか——これが「引き分けでいいのか勝ちに行くべきか」という戦略判断にも影響してきます。
まとめ
- 欧州プレーオフB決勝:3月31日(日本時間4月1日午前3:45)にスウェーデン vs ポーランドで決定
- 勝者は日本代表のいるグループFに合流し、第3戦(テキサス州ダラス)で対戦
- スウェーデン → ギェケレシュ&イサクの「世界最高クラスの2トップ」が最大の脅威
- ポーランド → レヴァンドフスキ1点集中型。封じれば攻撃の威力は落ちる
- 純粋な戦いやすさでいえばポーランド、ただし楽観は禁物
- 決勝の結果は4月1日早朝に判明予定。判明次第この記事を更新します
欧州プレーオフ決勝の結果は判明次第、この記事に追記します。(最終更新:2026年3月29日)

コメント