2026年3月31日、UEFA欧州プレーオフBの決勝でスウェーデンがポーランドを下し、W杯2026への出場権を手にしました。
これで日本代表のグループF、全4チームが出揃いました。オランダ、チュニジア、そして3戦目の相手はスウェーデンです。
「スウェーデンってどんなチームなんだろう」「日本は勝てるのか」——そう感じている方のために、この記事ではスウェーデン代表の歴史・戦術・注目選手・弱点、そして日本が勝つための現実的なシナリオを徹底的に分析します。
✅ この記事でわかること
・スウェーデン代表の基本データと歴史
・監督・戦術・フォーメーションの特徴
・警戒すべき注目選手4人の詳細プロフィール
・日本が勝つための具体的な3つの勝ち筋
・グループF突破条件の整理
スウェーデン、プレーオフを制してW杯出場決定
スウェーデンは欧州プレーオフBの決勝でポーランドと対戦し、エースのヴィクトル・ギョケレシュが圧巻のハットトリックを含む活躍で快勝。W杯2026への出場権を獲得しました。
前回2022年カタール大会、そして2024年EURO本大会ともプレーオフで敗退し、連続で大きな大会を逃していただけに、今回の出場権獲得はスウェーデンにとって待望の復活です。チーム全体のモチベーションと自信は非常に高い状態でW杯に臨んでくることが予想されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| FIFAランキング | 38位(欧州の中堅強豪) |
| 前回W杯出場 | 2018年ロシア大会(ベスト8) |
| W杯通算最高成績 | 準優勝(1958年スウェーデン大会) |
| 3位の経験 | 1950年・1994年アメリカ大会 |
| 監督 | ヨン・ダール・トマソン(デンマーク出身) |
| 基本フォーメーション | 3-4-1-2 |
| プレースタイル | 攻撃的・2トップ+トップ下の強力前線 |
「格下」では断じてありません
イサク(リヴァプール)とギョケレシュ(アーセナル)という、世界最高峰の2トップを擁するスウェーデンは、グループFの中で最も油断してはいけない相手かもしれません。前線の破壊力だけ見れば、オランダにも引けを取らないレベルです。

監督・戦術・フォーメーションを読み解く
監督:ヨン・ダール・トマソン
現スウェーデン代表を指揮するのは、デンマークの英雄ヨン・ダール・トマソン監督です。現役時代はデンマーク代表のエースFWとして活躍し、2002年日韓W杯では決勝トーナメント進出に貢献したレジェンドです。指導者としては攻撃的なスタイルを好み、持てる戦力を最大限に活かした「前から奪いにいく」積極的なサッカーを志向しています。
基本フォーメーション:3-4-1-2
スウェーデンの基本システムは3-4-1-2(3バック)です。イサクとギョケレシュの強烈な2トップの下に、クルゼフスキがトップ下として配置されるこの前線3枚は、欧州の代表チームの中でも屈指の破壊力を持っています。
| ポジション | 特徴・役割 |
|---|---|
| 2トップ(イサク・ギョケレシュ) | 世界トップクラスの得点力。フィジカルと技術を兼ね備えた二枚看板 |
| トップ下(クルゼフスキ) | 2トップへの連携・チャンスメイク。創造性の高いパスワーク |
| ウイングバック | 攻守に幅広くカバー。攻撃時は高い位置を取りクロス・縦突破 |
| 3バック | 堅固なブロック守備。空中戦の強さとラインコントロールが特徴 |
3バックの中央にはアタランタで活躍するイサク・ヒエンを擁し、センターラインは非常に安定しています。攻撃時はウイングバックが高い位置を取り、実質的に5トップのような形で前線に圧力をかけてくるのが特徴です。
警戒すべきスウェーデンの注目選手4人
① アレクサンデル・イサク(リヴァプールFC・FW)
スウェーデン代表の象徴的エースです。1999年9月21日生まれ(26歳)、身長192cm。2025年9月、ニューカッスル・ユナイテッドからリヴァプールFCへイギリス史上最高額となる約249億円(1億2500万ポンド)の移籍金で加入し、世界中を驚かせました。
192cmの長身でありながら足元の技術が非常に高く、ポストプレーと裏への抜け出し両方をハイレベルでこなせる万能型ストライカーです。ニューカッスル時代の2023-24シーズンはプレミアリーグで21得点を記録し、得点ランキング2位に入っています。
日本代表のCBにとって最も厄介なのは、空中戦でも足元でも対処を迫られるという二重の難しさです。高さで勝負すれば足元でいなされ、足元で対応すれば背後へ抜け出される。板倉滉や古賀太陽がいかにイサクを抑えるかが、守備面の最重要テーマになるでしょう。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 所属 | リヴァプールFC(プレミアリーグ) |
| 背番号 | 9番 |
| ポジション | FW(センターフォワード) |
| 身長 | 192cm |
| 生年月日 | 1999年9月21日 |
| 代表通算 | スウェーデン代表 多数出場・二桁得点 |
| 移籍金 | 約249億円(イギリス史上最高額) |
② ヴィクトル・ギョケレシュ(アーセナルFC・FW)
欧州サッカー界で最も勢いのあるストライカーの一人です。1998年6月4日生まれ(27歳)、身長189cm。2025年7月にポルトガルのスポルティングCPからアーセナルFCへ移籍し、背番号14番(かつてティエリ・アンリが着用した番号)を着用しています。
スポルティング時代の2024-25シーズンは公式戦33試合で39得点という驚異的な数字を叩き出し、ポルトガルリーグ得点王に輝きました。2024年のゲルト・ミュラー・トロフィー(年間最多得点者賞)も受賞しており、アーリング・ハーランドと並ぶ世界最高クラスのストライカーとして認知されています。
189cmのフィジカルを活かしたキープ力と強引なシュートが最大の武器ですが、スピードと足元の技術も高水準です。今回のプレーオフでもポーランド戦でハットトリックを達成しており、W杯本番でも間違いなくスウェーデンの主役となります。日本のDF陣が最も警戒すべき選手の筆頭です。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 所属 | アーセナルFC(プレミアリーグ) |
| 背番号 | 14番 |
| ポジション | FW(センターフォワード) |
| 身長 | 189cm |
| 生年月日 | 1998年6月4日 |
| 2024-25成績 | スポルティング時代:33試合39得点 |
| 特記事項 | 2024年ゲルト・ミュラー・トロフィー受賞 |
イサク&ギョケレシュの2トップは世界最高峰
リヴァプールのイサクとアーセナルのギョケレシュ。この2人が揃う2トップは、現在の代表チームの中で世界最高クラスの組み合わせです。日本が失点を防ぐためには、この2人にいかにボールを届けさせないかという中盤の勝負が鍵になります。
③ デヤン・クルゼフスキ(トッテナム・ホットスパー・MF)
イサクとギョケレシュという強烈な2トップをつなぐ「司令塔」です。トッテナム・ホットスパーでトップ下として活躍するスウェーデン代表の10番的存在で、創造性と技術の高さは欧州でも指折りです。
スウェーデン代表では3-4-1-2の1(トップ下)として2トップの下に位置し、2人の攻撃を演出します。狭いスペースでのボールキープ、絶妙なタイミングのスルーパス、そして自らもゴールを狙える総合力が光ります。日本のボランチが「イサクとギョケレシュを止めること」に集中している瞬間に、クルゼフスキがゴールを決めるというパターンが最も危険な形です。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 所属 | トッテナム・ホットスパー(プレミアリーグ) |
| ポジション | MF(トップ下・右サイド) |
| 特徴 | 創造性・テクニック・前後左右の動き |
| 代表での役割 | 2トップへのチャンスメイク・セカンドシューター |
④ エミル・フォルスベリ(ニューヨーク・レッドブルズ・MF)
スウェーデン代表の「知性」とも言えるゲームメーカーです。1991年生まれ(34歳)で、2024年1月にブンデスリーガの名門RBライプツィヒから約9年間のキャリアを経てMLSのニューヨーク・レッドブルズへ移籍。ライプツィヒ時代には公式戦324試合で71ゴール69アシストを記録し、クラブの黄金時代を支えた伝説的な選手です。
代表では100キャップに迫る経験値があり、セットプレーのキッカーとしても非常に精度が高いです。左足のキックの質は欧州でも屈指で、コーナーキックやフリーキックからイサク・ギョケレシュへ合わせるセットプレーは、日本にとって最も警戒が必要な場面の一つです。年齢的にはキャリア晩年ですが、W杯という舞台での経験と冷静さは健在です。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 所属 | ニューヨーク・レッドブルズ(MLS) |
| ポジション | MF(左サイド・トップ下) |
| ライプツィヒ通算 | 324試合・71ゴール・69アシスト |
| 代表での役割 | セットプレーキッカー・ゲームメイク |

スウェーデン代表の強みと弱みを整理する
| 強み | 弱み |
|---|---|
| イサク&ギョケレシュの世界最高クラスの2トップ | 中盤の守備的な選手の質は2トップほど高くない |
| セットプレーの高さと精度(フォルスベリのキック) | ハイプレスを受けると後手に回りやすい |
| 3バックによる安定した守備組織 | ウイングバックの裏スペースが狙われやすい |
| フィジカルコンタクトの強さ | ポゼッションよりも縦に速いサッカー志向のため、繋ぎには限界あり |
| クルゼフスキの創造性・突破力 | 前線依存が強く、前線が抑えられると攻撃が停滞する |
この表を見ると、スウェーデンは「攻撃の破壊力」と「守備の堅さ」を高いレベルで両立しているチームだということがわかります。一つずつ深掘りしていきましょう。
強みの中で最も際立つのは、やはりイサク&ギョケレシュの2トップ
この2人が厄介なのは、単純に「点が取れる」というだけでなく、タイプがまったく異なる点にあります。ギョケレシュはフィジカルとスピードで相手を押し込む強引なタイプ、イサクは柔らかいボールタッチと技術で守備ラインを崩すタイプです。世界を見渡しても「ここまでタイプが違う2トップ」を揃えているチームはほとんどありません。準決勝のウクライナ戦でギョケレシュがハットトリックを決めたパフォーマンスはまさにその象徴で、敵将のレブロフ監督も「信じられないほど素晴らしかった」と脱帽するほどでした。
セットプレーも、スウェーデンの大きな武器のひとつ
フォルスベリは欧州でも屈指のキッカーとして知られており、CKやFKのボールの質は非常に高いです。加えてイサクとギョケレシュはどちらも高さとフィジカルを兼ね備えており、セットプレーからの得点パターンは豊富に持っています。
3バックによる安定した守備組織も見逃せない
グレアム・ポッター監督が採用する3-4-1-2は、中央をしっかり閉じながらWBで幅を取るシステムです。中央CBにはアタランタのイサク・ヒエンが構えており、3バックの組織として非常に安定しています。簡単には崩れないブロックを作りながら、前線の2枚に素早く繋いでカウンターを仕掛ける——これがスウェーデンの基本的な戦い方です。
「中盤の守備的な選手の質」は注目すべきポイント
ギョケレシュ・イサク・クルゼフスキの前線3枚は世界水準ですが、その下のボランチや守備的MFのクオリティは前線ほど高くないというのが正直なところです。中盤でのボール奪取力や組み立ての精度という点では、イングランドやオランダのような強豪国と比べると見劣りする部分があります。
「ウイングバックの裏スペース」もスウェーデンの構造的な弱点
3-4-1-2ではWBが攻撃時に高い位置を取るため、その背後には常にスペースが生まれます。WBが上がった後の守備カバーはCBに委ねられますが、2トップが前に残る分、このスペースは試合を通じて繰り返し生まれやすい傾向があります。
縦に速い攻撃志向のため、繋ぎの局面には限界がある
スウェーデンはポゼッションを志向するチームではなく、シンプルかつ素早く前線の2人へボールを届けることを優先するスタイルです。相手に引かれてブロックを組まれると、崩しのパターンが限られてきます。2022年W杯予選敗退・EURO2024予選敗退と、近年は格上相手に苦戦を続けているのも、この攻撃のオプションの少なさが背景にあります。

日本が勝つための3つの勝ち筋
分析を踏まえると、日本がスウェーデンに勝つための現実的なシナリオは3つあります。
勝ち筋① 中盤でボールを奪い、前線に届けさせない
スウェーデンの最大の脅威は前線の2トップですが、彼らにボールが届かなければ怖さは半減します。鎌田大地・田中碧・佐野海舟といったボランチが、クルゼフスキやフォルスベリへのパスコースを消し、イサクとギョケレシュを孤立させることが守備の基本戦略です。
また、スウェーデンは3バックがボールを保持する際にハイプレスを受けると精度が落ちる傾向があります。日本が得意とする前線からのハイプレスで相手のビルドアップを乱し、ボール奪取から素早いカウンターを仕掛けることが最初の勝ち筋になるでしょう。
勝ち筋② 中村・伊東のサイドでウイングバックの裏を突く
3-4-1-2のスウェーデンは、ウイングバックが高い位置を取ると、その背後にスペースが生まれます。中村敬斗や三苫薫の左サイドからの突破、伊東純也の右サイドからのスプリントでウイングバックを押し込み、その裏のスペースを繰り返し狙うことが攻撃の軸になります。
スウェーデンの3バックは対人守備は強いですが、広いスペースをカバーするスピード勝負ではアジア系の速いアタッカーに苦手意識を持つケースがあります。日本の両翼が積極的にスペースに飛び出すことで、スウェーデンの守備陣に対応を迫りましょう。
勝ち筋③ セットプレーの守備を徹底し、失点のリスクを最小化する
スウェーデンの最大の得点パターンはセットプレーです。フォルスベリの高精度キックと、イサク(192cm)・ギョケレシュ(189cm)の高さを組み合わせたコーナーキック・フリーキックは、日本にとって試合の命運を左右する最も危険な場面です。
逆に言えば、セットプレーさえしっかり守れれば、オープンプレーでは日本が有利に戦える場面が多くなります。ゾーンとマンマークの使い分けを含め、セットプレー対策への徹底した準備が求められます。不用意なファールを避けることも同様に重要です。
スタジアム駅長の見立て
正直に言えば、スウェーデンの前線はグループFの中で最も危険な相手かもしれません。オランダのファン・ダイクやガクポも怖いですが、イサクとギョケレシュの2トップは「1試合で2点を取られる可能性」が常にある。守備の集中力を90分間切らさないことが勝ち点3への絶対条件です。

グループF突破条件を改めて整理する
4チームが出揃ったグループFの対戦カードと日本の突破条件を整理しておきましょう。
| 試合 | 日本時間 | 日本の目標 |
|---|---|---|
| 第1戦:日本 vs オランダ | 6月15日(月)5:00 | 勝利 or 引き分けで理想的な出だし |
| 第2戦:日本 vs チュニジア | 6月21日(日)13:00 | 勝利で突破をほぼ確定 |
| 第3戦:日本 vs スウェーデン | 6月26日(金)8:00 | 状況次第・最低でも引き分け |

今大会から48カ国出場でグループが12に増えたため、各グループ上位2チームに加え、成績上位の3位チームも決勝トーナメントへ進出できます。日本にとってはグループリーグ突破のハードルが従来より低くなっており、3試合で勝ち点4〜5あれば突破の可能性が高まります。
スウェーデン戦の位置づけは第1戦・第2戦の結果次第で大きく変わりますが、いずれの状況でも「負けてはいけない試合」である点は変わりません。
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まとめ:日本にとってスウェーデンは「厄介な相手」
まとめます。
- スウェーデンはリヴァプールのイサク&アーセナルのギョケレシュという世界最高クラスの2トップを持つ強豪
- トッテナムのクルゼフスキが2トップを活かす「3枚目の刃」として機能する
- セットプレーの高さと精度(フォルスベリのキック)が最大の得点パターン
- 勝ち筋は「中盤でのボール奪取」「サイドの裏抜け」「セットプレー徹底対策」の3点
- 格下ではなく、むしろ前線の破壊力ではグループF最強の可能性もある
- 90分間守備の集中力を切らさないことが最低条件、その上で日本のサッカーを出せれば勝ち点3は十分狙える
グループFの3試合はすべてDAZNで視聴できます。オランダ・チュニジア・スウェーデンとの3試合を見逃さないよう、今のうちに視聴環境を整えておきましょう。
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