試合情報
- 日時: 2026年3月29日(日)午前2:00キックオフ(日本時間)
- 会場: ハムデン・パーク(グラスゴー、スコットランド)
- 放送: NHK総合(生中継)/ U-NEXT / NHK ONE
- 大会: キリンワールドチャレンジ2026
W杯まで3ヶ月を切りました。
グラスゴー、ハムデン・パーク。スコットランドのサポーターで埋め尽くされたあの舞台で、いよいよ日本代表がW杯メンバー発表前最後のテストマッチに臨む。
でも正直に言うと、このスコットランド戦のスタメンは「ベストメンバー予想」としては見ない方がいい。この試合を読み解くには、まず大前提を一つ頭に入れておく必要があると思っています。
全ての予想の前提:「中2日」という現実
スコットランド戦(3/29 2:00)→ イングランド戦(4/1 3:45)は、移動込みでわずか中2日。
しかも次のイングランドはFIFAランク4位の優勝候補。W杯の最終テストとしてより重要なのは、正直イングランド戦の方でしょう。
だから森保監督の頭の中には当然こういう設計があるはずです。
「スコットランド戦で怪我明け組は温存して、イングランド戦に本当に見たいメンバーを揃える」
この視点で見ないと、スタメン予想が全然違う方向に行ってしまいます。
まず「温存組」を整理しておこう
スコットランド戦には出ないであろう「温存組」を予想&整理してみました。
| 選手 | 状況 | スコットランド戦は? |
|---|---|---|
| 冨安健洋 | 3/22に右ハムストリング違和感、合流も遅れ | 途中出場か、最悪見送り |
| 伊藤洋輝 | 1年3ヶ月ぶりの復帰。ケガ明け | さすがにスタメンは厳しい |
| 三笘薫 | 3/4に負傷→今遠征で復帰 | 時間限定か、イングランド戦に温存 |
| 渡辺剛 | コンディションは良さそうだけど | イングランド戦で使いたい |
冨安も伊藤洋輝もケガ明けでいきなりフルタイムは無理がある判断しています。三笘も万全かどうか微妙なところ。渡辺剛はコンディションは悪くないけど、イングランド戦のCBとしてキープしておきたい存在。
スタメン予想(3-4-2-1)
[小川 航基]
[中村 敬斗] [鈴木 唯人]
[前田大然][鎌田大地][田中 碧][堂安 律]
[鈴木淳之介][谷口彰悟][瀬古 歩夢]
[早川 友基]
※右CBは橋岡大樹の可能性もあり
ポジション別に「なぜこの選手?」を解説
GK:早川友基(鹿島アントラーズ)
鈴木彩艶はパルマで11月から怪我していて今遠征に復帰はしているが、中2日の連戦を考えるとスコットランド戦は早川、イングランド戦は鈴木彩艶という使い分けが自然。
早川は今季のJ1でも安定しているし、W杯メンバー争いという意味でも「ここで見せておきたい」選手の一人。
右CB:瀬古歩夢(ル・アーヴル)※橋岡大樹の可能性も
渡辺剛をイングランド戦に温存するなら、右CBは瀬古か橋岡になる。
瀬古は森保監督がけっこう評価している選手で、遠征でのテスト起用は自然な流れ。ル・アーヴルでも先発を続けていて、3バックの右CBとしての対応力もある。
橋岡は安藤智哉の離脱を受けての追加招集。もともとSBのイメージが強いし、急な呼び出しという経緯からも、右WBのバックアップやベンチからのオプションとしての起用が現実的かなと。
中央CB:谷口彰悟(シントトロイデン)
ここは動かない。3バックの中央に求められる「経験と統率力」という意味で、今の代表で谷口以外の選択肢は見当たらない。スコットランド戦・イングランド戦ともにフル稼働が予想される。
左CB:鈴木淳之介(コペンハーゲン)
なぜ伊藤洋輝や冨安じゃないのかというと、単純にケガ明けでスタメン90分は難しい。両者ともイングランド戦に向けてしっかり整えておきたい。
その点、鈴木淳之介はコペンハーゲンで今季もCBとして安定して出場している。左CBは左利きが理想という考えもあるけど、コンディションが整っている選手を使うのが現実的な判断。W杯メンバー入りの観点でも「ここで見せておく」意味がある。
右WB:堂安律(フランクフルト)
伊東純也もありだと思っていましたが、スコットランドの縦に早いサイドの守備ができるのは堂安律かなと。
堂安はフランクフルトで安定しているし、右WBとしての攻守バランスは問題なし。南野・久保がいなくてシャドーの選択肢が絞られているなか、堂安をWBに置いてシャドーに鈴木唯人・中村敬斗を入れる——この配置は「薄いところを上手く分散させる」という意味でも理にかなっている。
左WB:前田大然(セルティック)
三笘をイングランド戦に温存するなら、左WBは前田大然になりそうです。
ここ、ちょっと面白いポイントがあって。前田はスコットランドリーグのセルティックに所属しているので、グラスゴーは本拠地からほんの数キロの距離。 セルティックサポーターも多いこのスタジアムで、前田は誰よりもピッチに馴染める選手の一人です。
左WBとして高い位置からプレスをかけて、裏に抜ける動きはスコットランドのCBに対して効く。
ボランチ:鎌田大地+田中碧
鎌田のボランチ起用はもう「予想」じゃなくて「確定」だと思っています。
守田英正がいない今、ゲームメイクができる選手は鎌田しかいない。後ろからビルドアップのスイッチを入れて、縦パスのタイミングを操って、プレスをかわしながらリズムを作る——これを90分やれるのは鎌田だけ。シャドーに置くのはむしろ「もったいない」使い方。ボランチに置いてこそ鎌田の価値が最大化される。
鎌田がゲームを作る分、隣の選手には守備のカバー・セカンドボール回収・前線へのサポートランという地味だけど不可欠な仕事が求められる。その役割を誰がやれるのか、、、
現状、佐野海舟・鎌田大地というペアがベストなボランチだと思いますが、藤田譲瑠チマや田中碧をこのスコットランド戦で試していくのではと予想しています。
右シャドー:鈴木唯人(フライブルク)
昨年9月以来の招集。森保監督が「攻撃の起点になる、最後に決める・決めさせるところを」と期待を語っていた選手。
フライブルクでコンスタントに出ているからフィジカル面の不安も少ないし、右シャドーとして相手CBの背後を狙う動きは楽しみです。現状、コンディションもかなり良さそうです。
左シャドー:中村敬斗(スタッド・ランス)
南野・久保がいないなかで左シャドーに入れる絶対的な選手がいないと思われていますが、左シャドーは中村敬斗選手が現状ベストだと思います。
中村敬斗は所属クラブでは圧倒的なパフォーマンスを出している状況です。また代表での評価も一貫して高い。ゴール前の嗅覚と左足の精度はシャドーポジションで最大限生きるし、1トップの小川とのコンビネーションにも期待が持てます。
1トップ:小川航基(NECナイメヘン)
上田綺世は今オランダの得点ランキングトップを走るエースですが、中2日のイングランド戦への温存は十分ありえそうです。
その場合、1トップは小川航基になりそう。
クラブでの出場機会は最近減っているのは正直気になりますが、代表での実績と1トップとしての引き出しの多さは今の招集メンバーの中でも光る。ポストプレーと裏抜けのバランスが取れていて、スコットランドのCBに対してフィジカルで当たれる。
後藤啓介(ベルギーリーグ10得点!)の先発抜擢もワクワクする選択肢ですが、初めてのA代表でいきなりスコットランド相手のスタメンはリスクが高い。後藤は途中出場でW杯枠争いのアピールをする方が自然だと予想しています。
この試合で一番見たいポイント
「田中碧は鎌田の隣で90分戦えるか」
鎌田のボランチは決まった話。問うべきは田中碧の方だ。
鎌田が攻撃を組み立てる分、田中には守備の強度・セカンドボール・サポートランが求められる。スコットランドのマクトミネイやギルモアという中盤の圧力に対して、田中碧がどれだけ食らいついていけるか——ここに答えが出れば、W杯本番でのボランチ構成が一歩見えてくる。
「温存組が揃ったとき、イングランド戦でどう変わるか」
冨安・伊藤洋輝・三笘・渡辺・上田・伊東純也——これらが揃うイングランド戦との「差分」を見ることで、日本代表の層の厚さが実感できますね。
スコットランド戦での課題がどう修正されるかも、続けて楽しめるポイントです。
スコットランドの怖いところ
やり方:引いてブロック→カウンター+セットプレー
森保監督も会見で「ブロックを作って守り、カウンターを仕掛けてくる」と分析していた。ハムデン・パークの大声援を背景に、日本を攻めあぐませる展開に持ち込もうとしてくるはず。
特に気をつけたい3人
- ロバートソン(リバプール)
-
左SBからの攻め上がりで、鈴木唯人・堂安のいる右サイドのスペースを狙ってくる
- マクトミネイ(ナポリ)
-
フィジカルとミドルシュートが脅威。鎌田・田中碧コンビへの圧力テストになる
- ギルモア(ナポリ)
-
怪我から復帰。中盤を整理する役割で、鎌田との「司令塔対決」が面白くなりそう
観戦ガイド
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 日本時間キックオフ | 3月29日(日)午前2:00 |
| 地上波 | NHK総合(生中継) |
| ネット配信 | U-NEXT(ライブ&アーカイブ)/ NHK ONE |
| 解説 | 中村俊輔(U-NEXT・現地解説)、戸田和幸、中山雅史 |
| 次の試合 | 中2日 4月1日(水)午前3:45 vs イングランド(ウェンブリー) |
深夜2時は正直しんどいですね。U-NEXTのアーカイブがあるので「翌朝、結果を見ずに観戦」という選択肢もあります。大事な試合だからこそ、自分に合ったスタイルで楽しみましょう!
まとめ
このスコットランド戦、一言で言うと「イングランド戦への準備と、W杯最終枠争いの同時進行」。
冨安・伊藤洋輝・三笘・渡辺を温存しながら、鈴木淳之介・瀬古・前田・中村敬斗・鈴木唯人・小川という「もう一段の選手層」がどこまでやれるかを試す——それがこの試合の本当の意味だと思っています。
そして最大の注目は、「鎌田のボランチは確定。その隣で田中碧が守備と運動量を担えるか」 だ。ゲームメイクは鎌田に任せた。田中碧がその隣で泥臭い仕事を90分やり続けられれば、W杯本番のボランチプランに大きな光が差してくる。
スタメン・コンディション情報は試合前日〜当日に随時更新予定
試合後は採点・速報記事も公開予定
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