久保建英はW杯2026に間に合うか?怪我の最新状況・復帰時期・本大会での役割を整理。

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2026年1月18日、ラ・リーガ第20節のバルセロナ戦。後半21分、敵陣へスプリントをかけた久保建英が突然ピッチに崩れ落ちました。

担架で運ばれる姿を見た瞬間、多くの日本代表ファンが同じことを考えたはずです。「W杯、大丈夫なのか」と。

ただ、この怪我のタイミングには残酷な皮肉がある。久保建英は、まさにその直前の1ヶ月間で完全に復調を果たし、チームの中核として輝き始めていたところだったのだ。

この記事では、今季ここまでの久保建英の軌跡・怪我の詳細・復帰時期の最新見通し・そしてW杯2026本番への影響を整理します。

目次

怪我の直前|ようやく復活を遂げていた久保建英

怪我の話に入る前に、今シーズン序盤から12月までの久保建英の状況を振り返っておく必要があります。じつは、バルサ戦での負傷は「絶好調中の悲劇」だったのです。

低迷と監督交代——苦しかった前半戦

2025-26シーズン序盤のレアル・ソシエダは、クラブ全体が不調に沈んでいました。

前監督体制下でラ・リーガ3連敗を喫し、一時は15位まで順位を落とす低迷ぶり。

久保自身も現地メディアから「時間経過とともに衰えた」と厳しい評価を受けるなど、本来のパフォーマンスを出せない試合が続きました。

2025年12月上旬にフランシスコ前監督が解任され、新たにペッレグリーノ・マタラッツォ監督が就任。このタイミングが久保にとって大きな転機となります。

12月の復活、そして1月の好調

マタラッツォ監督就任後、久保は見違えるように躍動します。

12月21日にはヘディング弾を決め(開幕節以来のゴール)、MOMに選出。現地メディアも「揺るぎない自信と決断力のあるプレーを取り戻した」と称賛し、「レアル・ソシエダ攻撃陣の安定感は、彼の復活を証明するものだ」と強調しました。

年明けの1月に入ってもその勢いは止まらず、アトレティコ・マドリード戦・ヘタフェ戦と2試合連続でアシストを記録。コパ・デル・レイではPK戦でオサスナを破るベスト8進出に貢献し(久保は120分間フル出場)、スペインの大手紙の週間ベストイレブンにも選ばれていました。

新監督からも「久保は極上だ。シーズン後半戦、最高の彼を引き出したいと思っている」と全幅の信頼を得ていたさなかでの負傷だったのです。

📊 久保建英 今季成績サマリー(2025-26・負傷前)

公式戦出場20試合
得点・アシスト2得点・3アシスト
12月〜1月の状態3試合連続ゴール関与・MOM受賞・週間ベストイレブン選出
注目の記録国王杯でのオサスナ戦120分フル出場・PK戦勝利に貢献
負傷日2026年1月18日(バルセロナ戦 後半21分)

数字だけ見ると「20試合で2得点3アシスト」は物足りなく映るかもしれません。しかしシーズン後半に入って完全に復調し、「最も良い状態」に入ったまさにその瞬間の離脱だったことを考えると、タイミングの悪さは際立ちます。

怪我の詳細|左ハムストリングの「深刻な筋肉系トラブル」

翌19日にレアル・ソシエダが発表した診断結果は「左ハムストリングの負傷」。クラブのスポーツディレクター、エリック・ブレトスは「深刻な筋肉系のトラブル」と表現し、全治期間は明かしませんでした。地元バスク紙が「クラブ独自の推定として1〜2ヶ月の離脱」と報じています。

久保本人もインスタグラムで「怪我で少しの間離脱することになりました。大事な時期にチームの力になれず悔しいですが、しっかり治して強くなって戻ってきます」と発信。「少しの間」という言葉には長期離脱ではないという示唆が含まれています。

なぜハムストリング負傷は厄介なのか

ハムストリング(太もも裏の筋肉群)の肉離れは、サッカー選手に最も多い筋肉系の怪我のひとつです。特に問題視されるのは再発率の高さで、適切に回復させなかった場合の再断裂率は20〜30%とされています。

さらに怪我の前日、久保はコパ・デル・レイのオサスナ戦で延長戦を含む120分間をフル出場していました。地元バスク紙は負傷後に「疲弊しきった状態でウイングバックとして酷使したのは常軌を逸している」とマタラッツォ監督の采配を批判しています。

過密日程の疲労が積み重なった状態での大きな筋肉への負荷が、今回の怪我の遠因とも言われています。

クラブが全治期間を明かさなかったのも、ハムストリング負傷が経過によって離脱期間が大きく変わる怪我であるためです。W杯本番直前の5〜6月に再発、という事態だけは絶対に避けなければならない状況です。

復帰時期の最新見通し|4月復帰・国王杯決勝に照準

3月13日時点の最新情報をまとめると以下の通りです。

📅 復帰スケジュールの現状(2026年3月時点)

ジムトレーニング開始2月上旬(スビエタのジムで確認)
ボールを使った練習再開2月26日頃(クラブ公式SNSで公開)
3月代表活動不参加(スコットランド戦・イングランド戦を回避)
実戦復帰の目標4月5日のレバンテ戦(ラ・リーガ第30節)が目安
国王杯決勝4月18日 vs アトレティコ・マドリード。間に合う見込み
W杯本大会6月15日オランダ戦。現時点では間に合う可能性が高い

マタラッツォ監督は「3月インターナショナルウィーク明けには復帰できると見込まれる」と発言しており、4月頭のリーグ戦復帰が現実的なシナリオとして浮上しています。現地報道では「4月18日の国王杯決勝には原則として間に合う」との見方も有力です。

国王杯決勝の相手はアトレティコ・マドリード。アトレティコのシメオネ監督は今季、「久保とのデュエルは危険だ」とわざわざ警戒してマーク担当を交代させたほどの相手です。久保にとって復帰の舞台として、これ以上ない動機になることは間違いありません。

3月欧州遠征(スコットランド戦・イングランド戦)は不参加

日本代表は3月28日にスコットランド代表、31日にイングランド代表との親善試合を行います(イングランド戦はウェンブリースタジアム)。しかし久保建英はこの欧州遠征には参加しない見通しです。

不参加の理由:3つの判断

① ハムストリングの再発リスク
復帰直後に国際試合の強度でプレーするのはリスクが高すぎます。再発率20〜30%の部位だけに、無理に招集して本大会直前に再断裂するシナリオは絶対に避けなければなりません。

② ソシエダとの関係維持
完全回復前に代表へ招集すれば、クラブ側の反発は避けられません。ソシエダのFDは「できるだけ早く復帰させたい」と公言しており、関係を良好に保ったままW杯登録へ向かうことが重要です。

③ 本大会に照準を絞る判断
W杯初戦のオランダ戦まであと約3ヶ月。親善試合2試合よりも、確実な回復と4〜5月のコンディション積み上げの方がはるかに重要です。

3月代表回避は「怪我が深刻で間に合わない」ではなく、「W杯本番のために正しい順序で回復する」戦略的な判断です。ただし不安があるとすれば、スコットランド・イングランドという強豪との実戦経験を3月に積めないことで、W杯直前のコンディション把握が難しくなる点です。4月以降のラ・リーガでの実戦が、事実上の「W杯へのカウントダウン」になります。

W杯本大会への影響|楽観視できる理由と不安要素

楽観視できる理由

  • 4月頭に復帰できれば、W杯初戦(6月15日)まで約2ヶ月半のコンディション調整期間がある
  • ソシエダのFD・監督の両方が「回復は順調」と公言
  • 2月末にはボールを使った練習を再開。深刻な長期離脱ではない見通し
  • ハムストリング負傷からの完全復帰自体は珍しくなく、適切なリハビリを経れば100%のパフォーマンスが戻る
  • 4月18日の国王杯決勝(vs アトレティコ)という明確な目標がある

不安要素

  • ハムストリングは再発率が高く、復帰後しばらくはフルパフォーマンスが出にくい
  • 5〜6月に再発すれば、メンバー選考・本番招集に直接影響する
  • 今季前半の不調で数字が出なかった時期があり、チームメイトとの連携感覚のリセットが必要な面もある
  • 「久保不在でもソシエダが機能した」という評価が現地で出始め、復帰後の立ち位置確保もひとつの課題

総合的に見れば、現時点では悲観するほどの状況ではないというのが正直なところです。ただし「復帰後すぐにフルスロットル」とはいかないため、4〜5月でどこまでコンディションを戻せるかが本番の出来に直結します。

久保建英がいなくなると何が変わるか

W杯本番で久保が万全でない場合、森保ジャパンの攻撃は何を失うのかを整理しておきます。

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久保が担う役割代替候補代替の難易度
トップ下での「間受け」と崩しの起点南野拓実(ただし南野もACL断裂で長期離脱中)★★★★☆ 高い
狭いスペースでのボールキープ・前進堂安律・鎌田大地★★★☆☆ 中程度
セットプレーのキッカー堂安律・伊東純也★★☆☆☆ 比較的代替可能
チームの「創造性の核」としての存在感現状、直接的な代替はなし★★★★★ 非常に高い

久保建英はテクニック・判断力・ラストパスの質において、現日本代表で唯一無二の存在です。南野拓実も長期離脱中という状況では「トップ下で崩しを作れる選手」が著しく薄くなります。

特に深刻なのは「ビルドアップの出口」としての機能です。久保は守備ブロックの間に入ってボールを受け、ワンタッチで展開するいわゆる「間受け」の能力が際立っています。強固なブロックを形成するオランダ・欧州PO勝者との試合では、この能力が攻撃の突破口になるはずの存在です。

カタールW杯との比較|「不完全燃焼」からのリベンジ

実は久保建英にとって、W杯は「リベンジの舞台」という側面があります。

2022年カタールW杯では、グループリーグのドイツ戦・スペイン戦に先発出場。しかしどちらの試合も前半で交代させられました。

スペイン戦後には「個人的にあのデキで代えられると思っていなかったので悔しい気持ちはありましたけれど、チームを信じた」と本音をのぞかせています。さらにスペイン戦後に体調を崩し、決勝トーナメントのクロアチア戦ではベンチ外に。チームがPK戦で敗れる試合を外から見届けるしかありませんでした。

初めてのW杯を「不完全燃焼」で終えた久保建英にとって、北中米大会は文字通り「やり直し」の機会です。今季の前半の低迷・怪我という逆境、それでも見せた12月〜1月の復活の光——久保の軌跡はそのままW杯への道のりと重なります。

W杯本番での期待される役割

万全のコンディションで臨めた場合、久保建英にはグループステージ全3試合でトップ下のスターターとして出場することが期待されます。

オランダ戦(6月15日 ダラス)

強豪オランダを相手に「守備ブロックを崩す個人技」が最も求められる試合。ファン・ダイクを中心とした高身長DFラインを、久保の細かいドリブルと判断の速さで揺さぶることが日本の数少ない攻め手のひとつです。カタール大会でのドイツ・スペイン戦のような「試合を変えるプレー」への期待が高まる場面です。オランダ戦分析はこちら

チュニジア戦(6月21日 モンテレイ)

日本がボールを持つ展開になりやすい試合です。チュニジアの組織的な守備ブロックをどう崩すかが鍵で、久保の「狭いスペースを打開する能力」が最大限に活きる一戦。ゴール・アシスト双方での数字が期待されます。

欧州PO-B勝者戦(6月26日 ダラス)

グループ突破を懸けた3戦目。対戦相手はウクライナ・スウェーデン・ポーランド・アルバニアの欧州プレーオフ勝者(3月31日決定)。どのチームが来ても欧州スタイルの整った守備が相手になります。欧州クラブで長年プレーしてきた久保の経験値と対欧州への適応力が活きてくる場面です。

まとめ|久保建英のW杯2026シナリオ

  • 今季は前半低迷・監督交代を経て12〜1月に完全復調。そのさなかでの負傷だった
  • 怪我は左ハムストリング。「深刻な筋肉系トラブル」だが長期離脱ではない見通し
  • 3月代表活動(スコットランド・イングランド戦)は不参加
  • 復帰目標は4月頭のラ・リーガ・レバンテ戦。4月18日の国王杯決勝(vs アトレティコ)にも照準
  • W杯初戦6月15日には間に合う可能性が高い。再発リスクへの管理が最大の課題
  • カタールW杯の「不完全燃焼」からのリベンジという側面もある

状況が変わり次第、この記事は随時更新します。

久保建英の役割と日本代表の戦術全体については森保ジャパン戦術解説記事、グループFの対戦相手についてはグループF完全ガイドもあわせてご確認ください。

それではまた!

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