最終更新:2026年4月14日
W杯でプレーすることを願っている。それが僕の目標
2026年4月2日、リバプール公式ポッドキャスト『RED MACHINE』に出演した遠藤航はそう語りました。
2月11日のサンダーランド戦で左足首を負傷し、担架でピッチを退いた時から約2ヶ月。人工靭帯の手術を終え、リハビリの日々を送る日本代表キャプテンは、北中米のピッチで再びボールを蹴る日を信じ続けています。
「遠藤航、W杯に間に合うの?」——この記事では、負傷の詳細・人工靭帯を選んだ理由・復帰のタイムライン・W杯への影響まで、現時点でわかっていることをすべて整理しました!
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プロフィール
まず基本プロフィールから確認しておきましょう。
| 基本情報 | |
|---|---|
| 氏名 | 遠藤 航(えんどう わたる) |
| 生年月日 | 1993年2月9日(33歳) |
| 出身 | 神奈川県 |
| 身長・体重 | 178cm・75kg |
| ポジション | MF(ボランチ/アンカー) |
| 現所属 | リバプールFC(イングランド・プレミアリーグ) |
| 日本代表 | キャプテン |
1993年生まれの33歳。神奈川県出身で、湘南ベルマーレからプロキャリアをスタートさせた現日本代表のキャプテン。
176cmながらブンデスリーガで2年連続デュエル王に輝いた対人の強さは、プレミアリーグのリバプールでも「替えの利かない選手」と評されるほど。日本代表では2018年のロシアW杯から3大会連続でW杯のピッチを踏んできました。
負傷の経緯:サンダーランド戦での悪夢
2026年2月11日、プレミアリーグ第26節のサンダーランド戦。遠藤にとって今季リーグ戦初先発となったこの試合で、悪夢は突然訪れました。
後半24分、相手のクロスを防ごうとした場面で左足を負傷。プレーを続行できないほどの激痛を感じていたといいますが、それでも担架に乗せられる前にチームメイトのロバートソンから「CKを守らなければいけない。できそうならそこまでやってほしい」と声をかけられ、最後のCKまでピッチに残り続けました。
遠藤はその後、後半69分に担架で退場。スタジアムを埋めたリバプールサポーターからは、大きなチャントが起こりました。遠藤が担架の上で涙を流していたのは痛みのせいではなく、「サポーターから僕のチャントが聞こえたから」と後に振り返っています。
診断結果は「左足首のリスフラン靭帯の完全断裂」。 足の骨と骨をつなぐ重要な靭帯が完全に切れてしまう、サッカー選手にとって深刻な怪我です。

なぜ「人工靭帯」を選んだのか
治療にあたって遠藤には2つの選択肢が提示されました。
- 選択肢:プレートで4本の骨を固定する手術
- 選択肢:人工靭帯を入れる手術
遠藤が選んだのは②の人工靭帯でした。理由を本人はこう説明しています。
「プレートを入れると3か月後に外さなければいけなくなる。イギリスの医者から言われたんだ。プレートを入れるとその状態でW杯を戦い、大会後に外すことになるかもしれない。そこからさらに3か月間リハビリする必要がある。人工靭帯なら復帰に3か月かかるだけで外す必要はない。だから人工靭帯の方がいいんだ」
つまり、W杯後のことまで見据えた選択です。プレートなら「W杯には出られるかもしれないが、引退まで2度目の手術が必要になる」。人工靭帯なら「3か月のリハビリだけで済み、その後は永続的に使える」——これほど先を見越した決断ができること自体、33歳のキャプテンとしての成熟を感じさせます。
手術は日本で実施されました。「ロンドンで受けたくなかったわけではなく、W杯でプレーするためにどちらが良いかを考えて」日本のスタッフとも連絡を取りながら決断したとのことです。
森保監督もこう語っています。「W杯に出るために(手術を受けた)ということは、本人もクラブもわれわれとしても認識し、共有している」
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復帰タイムライン:5月末が最初の関門
手術から3か月という目安が正確に当てはまれば、復帰は5月中旬〜末頃の計算になります。遠藤自身が目標として挙げているのは以下の2つの試合です。
| 日程 | 試合 |
|---|---|
| 5月30日(現地時間) | UEFAチャンピオンズリーグ決勝(リバプールが勝ち残った場合) |
| 5月31日 | 日本代表 vs アイスランド 壮行試合(国立競技場) |
「達成すべき明確な目標があることが大きなモチベーションになる」と語る遠藤にとって、この2つの試合は単なる目標以上の意味を持っています。
特に5月31日のアイスランド壮行試合は、W杯前の最後の実戦機会であり、事実上の最終選考の場でもあります。ここで出場できればW杯メンバー入りが確定的になり、出場できなければ「コンディション不足」として招集を見送られる可能性も出てきます。

W杯本番に間に合う可能性は?
結論から言うと、「間に合う可能性は十分ある。ただし、フルコンディションでのプレーは不透明」というのが正直な見立てです。
ポジティブな要素
人工靭帯の手術は「外す必要がない」という特徴があります。一度回復してしまえば靭帯としての機能を永続的に果たせるため、W杯期間中に再断裂するリスクはプレートより低いとされています。
また「3か月で復帰できる」という本人の言葉通りに回復が進めば、W杯開幕(6月11日)には間に合う計算になります。
不安要素
試合勘です。仮に5月末に実戦復帰できたとしても、W杯初戦(6月15日 vs オランダ)まで2週間弱しかありません。
約3か月のブランクを経て、いきなりオランダのファン・ダイクやガクポが相手の試合でフル出場できるかどうか。キャプテンとして自身の状態を誰よりも客観的に見ている遠藤が、どう判断するかが注目されます。

遠藤航がW杯に与える影響、W杯メンバーに選ばれるのか
「遠藤がいるかいないか」でチームのどこが変わるのか——これは日本代表を語る上で避けられない問いです。
守備の強度と「デュエル力」
ブンデスリーガで2年連続デュエル王に輝いた遠藤の最大の武器は、対人守備の強度です。1対1で負けない、セカンドボールを拾い続ける、スペースを消し続ける——これらを90分間維持できる選手は世界でも希少で、今の日本代表でもほぼ唯一無二の存在です。
欧州遠征でMOM評価を受けた佐野海舟も「遠藤不在の中で自分のプレーをするだけ」と語っており、遠藤の穴を埋める意識を持ちながらプレーしていました。2人が揃えばボランチの守備強度は飛躍的に上がります。
「精神的な背骨」としての価値
日本代表のキャプテンとして、遠藤の存在はピッチ上だけにとどまりません。ロッカールームでの声がけ、試合前のミーティングでの発言、若手選手への指導——これらは数字には出ませんが、チームの「雰囲気」を作る上で欠かせない要素です。
今回の欧州遠征でも、遠藤はウェンブリーに駆けつけてスタンドからチームを見守っていました。「彼がいないのは残念」とロバートソンが語ったほど、その存在の大きさはリバプールのチームメイトにも伝わっています。
精神的な支柱のポジションを森保監督も期待しているはずです。これまで日本代表のキャプテンとしてまとめ上げてきたそのキャプテンシーは、コンディション不良と天秤にかけたとしても役割が明確である以上メンバーに呼ばれると私は予想します。

W杯での想定起用法
遠藤においてはコンディション不良のためファーストチョイスではない可能性が非常に高いです。そのため守備的ボランチのファーストチョイスとしての佐野海舟のサブとして遠藤を考えているのではないかと思います。
第2戦の後半、第3戦などの主力を休ませるタイミングで試合に出てくると予想します。
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遠藤航という選手の軌跡
「プレートを入れると3か月後に外さなければいけなくなる」——W杯後のことまで見越して手術方法を選んだこの判断は、遠藤航という選手のキャリア全体を象徴しているように思えます。
1993年、神奈川生まれ。湘南ベルマーレからプロキャリアをスタートし、浦和レッズ、ベルギーのシント=トロイデン、ドイツのシュトゥットガルトとステップアップを重ねてきました。シュトゥットガルトでは2年連続でブンデスリーガのデュエル勝利数1位を記録し、キャプテンとして残留争いのチームを救い続けました。
そして2023年8月、30歳でプレミアリーグの名門リバプールへ移籍。移籍当初は「リバプールのレベルにない」という批判も浴びましたが、遠藤はこう語っています。「リバプールが獲得してくれた事実が、リバプールでできることを証明している。結果が出ていないのは慣れと理解度だと思っていた」。
その言葉通り、1年目から中盤の軸として定着。カラバオカップ優勝に貢献し、スロット監督からも「本当に偉大な選手」と絶賛されました。
日本代表では、2018年ロシアW杯から数えて今回が3度目のW杯挑戦になります。33歳のキャプテンにとって、北中米の舞台がおそらく最後のW杯になるでしょう。だからこそ、今回の怪我に対する向き合い方が特別なものになっています。

まとめ:いつ復帰できるのか?というのが気になりすぎる
- 2月11日:サンダーランド戦で左足リスフラン靭帯を完全断裂
- 2月下旬:日本で人工靭帯の手術を実施
- 現在:リハビリ中。「3か月で復帰できる」と明言
- 5月30日/31日:CLファイナルまたはアイスランド壮行試合が復帰目標
- 6月11日:W杯開幕。間に合うかどうかは5月末の状態次第
遠藤航本人の言葉を最後にもう一度。
「W杯でプレーすることを願っている。それが僕の目標」——この言葉に嘘はないはずです。
遠藤航がW杯のピッチに立てるかどうか。6月15日の早朝、その答えが出ます。
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情報は各クラブ・JFAの公式発表・報道をもとにしています。(最終更新:2026年4月14日)

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